不妊症治療のカギについて
不妊症治療のカギは、現代医学における不妊治療を否定ではなく、要は最大限妊娠の確率を高める事が大切です。その為に西洋医学的な治療が必要であれば取り入れた方が良いのです。
漢方と西洋医学をバランスよく取り入れる
例えば、卵管閉塞やゆ着がある場合、X線透視検査の後や通気法などの後は卵管の通りも良くなり、それだけ受精し易くなります。
また、低排卵・無排卵の方の排卵のきっかけを作る誘発剤も御本人が絶対に使いたくないという場合を除いては、治療にきっかけ、勢いをつける一つの手段となります。
この際、漢方薬が併用されていれば、その後の排卵を癖づけたり、排卵後せっかく受精した貴重な卵を血流の悪い子宮内膜の為にみすみす流してしまうという大変残念な結果を減らす事ができます。
対外受精も同様です。体が精子、卵子を作り出す段階で漢方薬が併用されている事が最も望ましい形です。
先にも述べた通り自身の分身である精子、卵子の活動能力は自身の血流能力に大きく左右されます。元気の良い分身を作り出し、体外で受精させた後に子宮に戻す。
受け入れた子宮も温かくゆったりとしていれば、しっかりと安定した着床を保ち易くなります。
その後の胎児の成長にも良い影響を与えます。
男性側においても、病院での精子数を増やす試みに、漢方薬が併用されていれば尚沢山の元気の良い精子を作り出す事につながり、より妊娠の可能性が高まるわけです。
互いの利点を重ねることが何より大切
治療においては「西洋」か「漢方」かというとらえ方でなく、互いの利点を重ねる事によって最大限の妊娠確率を得る事ができると、とらえると良いと思います。
そして医師が完全にあきらめている場合を除いては全ての治療と併用しての漢方療法は確実にその可能性を増大させるものです。
原因不明の不妊
不妊の中には、検査の結果、ご夫婦ともに目立って悪い処はないという、いわゆる「原因不明」の不妊というものがあります。
この場合こそ血流不全の最たるもので、化学的検査の不妊の指標にはいまだ「血流の良し悪し」というものがない為、それ以外の部分に問題がなければ結果「原因不明」となってしまうのです。
ですがこれは漢方的にはれっきとした原因であり、逆に言えば他に悪い処がない分、最も妊娠の確率の高いのがこのケースです。